「スキップフロア」って、 その響きからして心がはずむ。 そのうえ、海まで徒歩1分ですって。 心だけじゃなく、体もはずむ物件です。

スキップフロアのお家は 石垣島では珍しいのだとか。 間取り図がない物件なので、 外から順を追って見ていきましょう。

外観はコンクリートの打ちっぱなし。 よく見るとバスケットのゴールリングが 取り付けられています。 ちょっと気晴らしにシュート練習。 これが決まったら アイス2本食べちゃおっかな… なんて遊べるのは、 大人も子どももうれしいはず。

手前の階段は2階の居住スペースへ つながります。 車庫の奥には独立したお部屋があり、 まずはそちらをご案内。

ミニキッチンにトイレ兼シャワールーム がある室内には、ベッドが2台並びます。 ゲストルームや民泊、二世帯住宅として 利用しやすいつくりです。

壁はコンクリートでクールながら、 天井と床には木材がたっぷりと 使われていて、木のぬくもりに ほっと心が安らぎます。

どんぐりの実のような照明が かわいらしいミニキッチン。 コンロは用意する必要がありますが、 2くちコンロが置けそうな広さ。

省スペースに欲しいものを盛り込んだ サニタリー。 レインシャワーのほかに 可動式のシャワースタンドもあります。 海外のアパルトマンの おもむきがありますね。

部屋を出て車庫の手前の階段から 2階へ上がりましょう。

玄関はテラコッタの三和土に、 キャメル色の靴箱。 コンクリートの壁との相性もよく センスのよさがあふれている。 たくさん収納できそうな靴箱も頼もしい。

玄関から右手側に和室があります。 畳に無機質な壁も なかなかいいものですね。 コンクリートに畳に木材に障子紙… 和のおもむきがある異素材ミックスです。 壁の段差は常夜灯や読みかけの本を 置くのにちょうどよさそう。

和室の奥から玄関方面を振り返ると 左手が玄関、奥の階段を上がると キッチンです。

メインのサニタリーは3階ですが、 トイレは2階にもあります。 お年寄りや小さなお子さんだと、 夜中にお手洗いに立つこともしばしば。 寝室利用しがちな和室の近くに トイレがあるのは安心です。

スキップフロアなので 階段が短めなんですね。 なんだか公園にある遊具を思い出して 楽しい気分。

キッチン＆ダイニングは 収納たっぷり。 高級感がある木目調のパネルで トータルデザインされていて、 広いワークトップも魅力的。 お料理の腕が鳴りますぞ。

この階は2.5階にあるイメージだそう。 蹴込み板のないスケルトン階段の効果で ほかのお部屋とのつながりも 感じられます。

3階に上がると、まず目に入るのは 広々としたバルコニー。

床にテラコッタが使われていて とても、しゃれてます。 グリーンを並べて空中庭園のように するのもステキだな。 BBQやお酒を飲むのも一興です。

壁には作り付けの棚とカウンター。 ワークスペースやお子さんの スタディコーナーとして使えそうです。

3階奥には居室が2部屋。

こちら、ひと部屋としても使えるし、 仕切って2部屋にもできる優れもの。

階段を上がった3.5階には 広々としたクローゼットがありました。 これは助かります。

同じフロアには水回りも 集まっています。 ここでもテラコッタが使われていて ほかのお部屋と同じテイスト。 鏡も天板も大きく広くて 忙しい朝でもへっちゃらです。

お風呂は湯舟が大きくて、 ぐーんと足が伸ばせそう。

4階が最上階です。

階段が多く感じられたかもしれませんが 通常の半分くらいの段数なので 意外と苦にならなさそうな気がします。

最上階には造り付けのカウンターと またまた大型収納がありました。

こちらの収納も天井まであり、 たくさん荷物が入りそうです。 奥にあるのは屋上へつながる扉。

そうなんです、こちら ひろーい屋上があるんです。

おまけに海も眺められるんですよ。 BBQはここでするのも、いいですね。

石垣島の市街地から西へ 車を5分ほど走らせた場所にあり、 公園や小学校もすぐ近く。 そして、なんといっても海まで1分。 田中一村が描いたような林を抜けて さあ、海へ。

海沿いには遊歩道があり お散歩コースにちょうどいい。 曇天でもわかる気持ちよさです。 晴れた日はエメラルドの海が まぶしいほどに輝くんだろうな。

こころもからだも弾むであろう スキップフロアの家。 ご自宅にはもちろん、 別荘や収益用としても活用できそう。 考え抜かれたつくりの割に、 手が届きやすい価格も魅力的です。 日に何度も情報をチェックしては 「よかったまだ売れてない…」と安堵する 目が離せない物件なのでした。

文・葱山紫蘇子 大阪で娘3人息子1人と暮らす独り身。元劇団維新派役者竹山らいち、元ミニシアター従業員、元介護職。建物と書き出し小説と漫画と毛布のヘリが大好き。 Lit.Link