広〜い土間の中央に鎮座するのは、
扉にすりガラスがはまったレトロな収納。
その奥には無垢材の小上がり。
初見では「古民家かな？」と思いましたが、
じつはこちら、集合住宅の一室なんです。

6.5帖のダイニングキッチンと
13帖のリビングからなる1DKは、
間取り図のグレーの部分がすべて土間。
ほぼ土間やん、という印象ですが、
実際はどうなのか見てまいりましょう。

お部屋は、1～2階がテナント、
3～5階が住居になっている建物の5階。
入居者専用の入口から階段を使って
最上階の5階まで上ります。

レトロな扉を開いてすぐの玄関は
もちろん土間。

その先にも土間がつづきますが、
玄関とその先では仕上げが異なるよう。
土間の表情が微妙に違います。

ダイニングもずーっと土間。
キッチンの周囲は小上がりになっています。

ピカピカのステンレスキッチンが
つるりとした質感の小上がりにお似合い。

ラフな仕上げの土間との
コントラストも良い感じです。

ダイニングの奥に広がる
リビングも土間…なのですが、
お部屋の中央に
箱型の収納が鎮座するユニークなつくり。
もとは2つの和室に分かれていた時代の
名残なのでしょうか、味わいのある
すりガラスもそのまま使われています。

収納は容量もしっかりと。
「なぜここに収納を残した？」と
不思議に感じるかもしれませんが、

この土間と駆体表しの壁の空間には
あのレトロな収納が必要！
お部屋にぴったりとなじみますし、
最高のアクセントにも
なっていると思いませんか？

たとえば北欧の家具を合わせれば
唯一無二の空間ができあがる気がします。

収納の逆側には無垢材の小上がりが。
ここにマットレスを置けば、
寝室兼チルスペースになりますね。

こちらも壁は駆体表し。
思ったとおり北欧風の柄や照明が
よく映えます。

土間は食事や作業のためのスペース、
無垢床はリラックススペースと、
メリハリのある生活に
一役買ってくれそう。
事務所利用やSOHOもOKとのことです。

ちなみに、玄関から居室を
見渡したらこんな光景。

来客時は扉やアコーディオンカーテンで
目隠しすることもできますよ。

サニタリーは玄関近くに
かわいらしく並ぶ
2つの白い扉の中にあります。

左の扉を開けると、
お風呂兼洗面スペース。
レトロな雰囲気ですが浴室は交換済み。
追い焚き機能も付いています。

右の扉のトイレはいたってシンプル。
こちらは温水洗浄便座付きです。

広い土間にレトロな収納が
ぽつんと取り残された不思議な空間。
ふつうの賃貸物件では物足りない方や
土間が好きだけれど無垢床もほしい方、
そしてこの雰囲気が好きな方に
おすすめしたいお部屋です。