つるつるピカピカなタイル張りの壁と 床が、なんともクール！ 高い天井でがらんとした空間にも 目を惹かれるこちらは、 坂の途中に建つ、元お肉屋さん。

オレンジ色の外観が目印の建物の 1階にあります。 入口の前にある緑の街路樹との コントラストが、まばゆい。

専有面積は約43坪。 広々とした店内には元精肉店さんらしく 作業室と、冷凍庫・冷蔵庫として 使われていたスペースが残っています。 また、修繕の必要があるそうですが 使用済みの油や生ごみを集める グリーストラップもあるとのこと。 物件の持つポテンシャルの高さに うなります。

道路に面した入口から中へ入ると なんともいえないレトロな雰囲気 が漂ってる。 1980年築とのことで、色濃く残る、 昭和後期のたたずまいが懐かしく、 今となっては不思議と モダンにも感じられます。

お花柄をあしらった壁のタイルや 幾何学模様の壁紙の味わい深さ。 さりげなく掲げられている「Sozai」の 看板もキュンとくる。

まるんとアーチ状に下がっている天井も キュートだし。

この、とんがりスペースの愛らしさよ！ 愛らしいけど、一体全体、何のための スペースだったんだろ…。

ショーケースはすでになく、 代わりにレザー風のソファーが 置かれていて応接間のよう。 小売りも商いつつ、業者の方と商談も できるようになっていたのかも しれませんね。

店内から外をあおぐと、開口から光が あふれ、なかなかリッチな眺め。 あの街路樹がガラス戸を緑で縁取って 気持ちのいい風景になっています。 ここでのんびり お茶を飲めたら素敵だろうなあ。

大きな室内窓の向こうは作業室。

おおー！ つるつる、ぴかぴか、広い広い！

水を流して掃除ができるように タイル張りで、排水溝も備え付け られています。

道路に面した壁には腰高窓があり、 採光もよく。

うーん、この業務用な感じ、 SF映画にでてきそうで たまらなくかっこいいなあ。

冷蔵庫＆冷凍庫は金属とタイルで、 これでもかというくらいに タフでクールな作り。

中に入るとこんなふう。 冷蔵庫室は使用できるようですが メタリックな質感は見てるだけでも ひんやり涼しげな気持ちになります。

もし私がここを借りられるのなら あつーい夏の盛りに、手作りシロップの かき氷を提供して、お客様をキンキンに 冷やしてあげたいな。 いや、自分が客として 冷やされたいかも…。 どなたか、かき氷屋さんをオープンして くださいませんかね！

さらなる奥にはこんな小部屋も。 お惣菜の調理スペースだったのかな。 お店にするなら、バックヤードに ちょうどよいスペース。

JR東海道本線熱海駅から徒歩10分。 駅から、観光客でにぎわう 熱海銀座商店街に続く道路沿いにあり 人通りも期待できます。

わたくしの希望としましては 冷えっ冷えのかき氷屋さんに 生まれ変わって欲しかったりしますが、 設備を生かし、おいしい総菜が テイクアウトできるデリカテッセンな 飲食店なんかも、よさそうです。 クール＆タフな内装を生かして アトリエ兼ギャラリーにするというのも 斬新でおもしろいかも。

こちらの物件は早い者勝ちではなく 応募制で、7月末までが応募期間。 締め切り後、貸主による選定があります。 ピンときた方は、6、7月に現地内覧会が あるので是非ご参加くださいませ。 建物の付属設備に関する説明はもちろん 熱海の街の特徴や状況についてや 物件周辺の街歩きも予定されている そうですよ。 詳しくは掲載元のこちらをご覧の上、 問い合わせフォームからご応募を！

文・葱山紫蘇子 大阪で娘3人息子1人と暮らす独り身。元劇団維新派役者竹山らいち、元ミニシアター従業員、元介護職。建物と書き出し小説と漫画と毛布のヘリが大好き。 Lit.Link