玄関を入ると広がる 白い磁気タイル。 お部屋へと進めば 赤みがかったブラウンのフローリング。 ほんのりと 南国のヴィラを連想させるお部屋です。

東京で忙しく仕事をして 頑張って稼いで。 そんな大人の一人暮らしなら これぐらいの広さがあると うれしいな。

ベッドルームは独立していて、 このカウンターキッチンのように 決め手になるような お気に入りポイントがあって。 欲を言えば 遊びに来た友達から 「めっちゃおしゃれ！」なんて 言葉をもらえるお部屋なら 言うことなし。

つまるところ 理想の一人暮らしルームってことです。

こちらのお部屋があるのは 都内屈指のコリアンタウンとして有名な 新大久保駅から徒歩9分ほどの場所。 飲食店が多くにぎやかなイメージですが 実は近くに戸山公園という 大きな公園があったり、 大学が点在していたりと 意外にも暮らしやすいエリア。

タイルのフロアと フローリングのフロアは 少し段差がついていて、 上手にゾーニングされています。 キッチンが ステージの上にあるみたいなのも なんだかテンションがあがりませんか？

レンジフードが 木材で程よく目隠しされているのも いい感じ。 「お部屋側にはハイスツールを置いて バーみたいにしてお酒を飲みます！」 と、宣言したくなるような おしゃれキッチンです。

この絶妙な色味のフローリングは 「アピトン」という南洋材だそう。 なるほど、 一瞬で海辺のヴィラを思わせる秘密は そこにあったのか、と納得。

2つの空間を仕切る扉こそないですが 広い開口部をそのままに お部屋全体を ゆったり使える選択肢がある、 というのは 引き違いの扉などがついているよりも むしろありがたいかも。 目隠しをしたい場合は ふわっと風に揺れるような 薄手でたっぷりとした カーテン生地が似合いそう。

シンプルな中にも フローリングの色と 統一感のある木枠の鏡だったり、 落ち着いた色味の内装だったりと センスのよさが行き届いた脱衣所。

トイレの中も お揃いの内装です。

バスルームは 気分がパキっと切り替わるような 潔いホワイトで統一。 一日の疲れを洗い流すには ぴったりの空間です。

勝手ながら ひとり暮らしを想定して お話を展開したのですが こちらのお部屋はふたり暮らしもOK。

仕事終わりに 最寄り駅で待ち合わせして 韓国料理をたらふく食べたら 一緒に帰って来る週末。 キッチンカウンターで軽く飲んだり 身近にあるカルチャーに影響されて ふたりで韓国ドラマにドはまりしたり、 なんて毎日も楽しそう。

おひとりでもおふたりでも きっと心地よく暮らせるはず。 駅前の喧噪から少し離れて お部屋のタイルに足を乗せれば そこは自分だけのヴィラですから。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk