シンプルに、開放的に。 足触りのよい無垢床と 壁・天井には機能性も高い漆喰。 清々しい気分で過ごせる ネイチャービューの団地リノベルームです。

六甲駅からバスで8分、 バス停からは徒歩2分。 利便性抜群、とまではいきませんが バス停はすぐそこですし 駅からの距離を差し引いても あまりある魅力があるお部屋だと思います。

元は3DKだったお部屋の 壁を取り払って 風と光が全体に行き渡る間取りに。 賃貸と売買を同時募集とのことなので 購入された方は 将来的に暮らしに合わせて 壁を作ることもできますよ。

玄関に入ると 大きな造作の収納棚。 壁をくり抜いたような形なので オープンだけど丸見えすぎないのが いい塩梅です。

室内へ足を踏み入れ まず見ていただきたいのがこの景色。 都会の喧騒は遥か遠く、 海と山、そして広い空を 存分に望めます。

季節や時間帯によって ダイナミックに移ろう景色は いくら眺めていても 飽きない気がするんです。

素朴な内装は この美しい景色を とことん引き立てるためのものなのかな。

とは言え 濃淡のある無垢床は 部屋の表情を多彩にしてくれるし 窓辺にはさりげなく ガラスブロックのアクセント。 住めば住むほど 味わい深さを感じられそう。

色味を抑え 直線で構成された室内は 家具の配置もしやすいはず。 自分なりのテーマカラーで 少しずつ彩ってゆくのも 楽しいだろうな。

テーブルやソファは 床とお揃いの無垢材や 白いファブリックでシンプルに。 ポップな刺繍のクッションや 季節に合わせた柄のクロスで 遊び心を加えたりなんかして。

広々とした空間は 壁や扉を付けずとも カーテンで軽やかに仕切ることも可能。 寝室だけは目隠ししたいな、とか

お仕事の時間だけは お互いの空間を分けようか、とか 自分たちの暮らしに合う形を フレキシブルに探してみましょ。

収納は壁一面にたっぷりと。 お洋服の収納場所としては十分。 物足りない場合は 空いている壁面に 棚をDIYするのもいいかも。

キッチンがこれまた 潔いデザインでして。

部屋から独立しているけれど 大きな窓から光が入る 明るいスペース。 キッチン下にも背面にも 空間に余裕があるので 自分にとって1番使いやすい形に 仕上げていきましょう。

お風呂はミニマル。 だけどちゃんと追い焚き付き。

ほらほら、トイレにも ウォシュレットがついていて ベテランさんの団地だと 懸念材料になりがちな 設備の機能面も安心なんです。

洗面台は 木枠の鏡でほっこり優しい雰囲気。 お部屋全体の空気感とも よくなじみます。

どこもかしこもシンプルだけれど 光の当たり方によって じわりと模様が浮かぶ漆喰とか

丁寧にタモ材をあてられた ドアの小口とか このお部屋のよさは 暮らすほどに感じられるはず。

それにね、お部屋はこれぐらい素朴なのが ちょうどいい。 この風景にスポットライトを当てて ゆっくり眺めて、癒されて。 そんな時間を過ごすことが 何よりの幸せでしょうから。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk