もちろん、住まい専用でも オフィス専用でもいいのですが 程よい広さに ピカピカの水回り、 便利な立地が揃ったならば 仕事も暮らしも ここでひとまとめにしてしまいたい。

北参道駅徒歩3分。 千駄ヶ谷駅、代々木駅も 徒歩7分以内の 都心のビルの一室をリノベーション。

建物の1階にあるのは 鉄板焼きのお店ですって。 ご近所には他にも おしゃれなカフェやショップが揃い 感度が高い街、というイメージ。

間取りはというと 壁際に大胆にカウンターを設置した 1LDK。

玄関に入ると 横に長く広がる土間は ロードバイクがよく似合いそう。 ちょっとした路地に 素敵なお店がたくさんあるこの辺りは 自転車が大活躍するはずです。

室内へ入ると 16畳のメインルーム。 スケルトン、ほど無骨でないのは むき出しの躯体を 程よく隠すように設置された 白い壁のおかげ。

そして、躯体と壁の間を 上手に活用して作られた 棚やら、カウンターやら、 板の間のようなスペースやら。

明るい光が入る窓の下、 整列した棚は こだわって選んだ置物を並べれば 美しく映えそうだし オフィスなら ファイルなんかを整頓するにも 使い勝手がよさそう。

このちょっとした袖壁を境に オフィススペースと 居住スペースを セパレートするのも いいのではないでしょうか。

キッチンという 生活感の出やすい空間が 少し奥まっているのも 事務所兼住居、という使い方を 後押ししてくれるポイントです。

それにしても このキッチンのサイズの 贅沢なこと。 キッチンそのものが家具のような 木とステンレスの シンプルで美しい佇まいに 白のモザイクタイル。 厳選したキッチンツールだけを 整然と置きたいものです。

バルコニーこそ 都心らしいコンパクトさではありますが 小さく切り取られた青空は 自分だけのもののような特別感。

キッチンを眺められる位置に 3.8帖の洋室があります。

ベッドが1台、 すっぽり収まる広さです。 メインルームと繋がれる 大きな開口部に なんだかワクワクする。 お気に入りのファブリックで 目隠しできるようにしたら お仕事の来客時にも安心かな。

水回りもしっかり入れ替え済み。 特にお風呂については 追い焚き機能に浴室乾燥機も完備。 オフィスに振り切ってもいいけど やっぱり自宅も兼ねたくなるのは この辺りの充実っぷりが 決め手なんです。

むき出しの躯体に 露出配管。 インダストリアルを 程よく和らげるいい塩梅の セミスケルトン、という選択。

家も街も おしゃれで便利で 暮らしたいし働きたい。 だったら全部、 ここで叶えてしまいましょう。 それができる、お部屋ですから。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk