大阪は西側が海。 この物件のあるあたりは特に 港へ向かうトラックが多いせいなのか 区画整理された碁盤目状の 広い道が多い印象。 背の高い建物もあるのに空が広くて かすかに潮の香りもして、 のんびりした雰囲気が漂ってる気がする。

好きなんです、大阪の西っかわ。

そして、こちらときたら、 大阪の西側の風景を満喫できる バルコニーが、広いのなんの。 間取りは1Kの区分ですが 居室2つ分はありそうなバルコニーに 加え、かわいいロフトもあったりして そのアンバランスさも、たまらない。

はやる気持ちをおさえて、 まずは外観を見て欲しい。 2001年に建てられた、 デザイナーズマンション。 整然と並んだスクエアが 未来的でそそられませんか。

緑がほどよくコンクリートと 共生しているエントランス。 これも、幼い頃に夢見た 未来の姿っぽい。

共用部に入ると、天井には 丸いくり抜きが施されていました。

下から見上げると、SF映画に 出てきそうな風景で、しびれます。

扉の黒と壁の灰色のコントラストが かっこいい廊下。

もったいぶってしまい、すみません。 ここからはお部屋の紹介です。 中に入るとシンプルなつくりの玄関。 少しコンパクトかなと思いきや…。

間取り図の玄関先にご注目を。 収納が3つもあるんです。

まずひとつ目はシューズボックス。

お次はハンガーポール付きの ボックス！

さらにもう一つ、あります！ アウターやエコバックなど たくさん吊るせますね。

収納の横には、こんなスリムな姿見も あって、かゆいところに手が届く しつらえに感心します。

フローリングのお部屋は あの大きなルーフバルコニーの他に、 もう一つバルコニーがある二面採光。

コンクリート現わし風で インダストリアルな壁のお向かいは、

冒頭でお見せしたルーフバルコニー。

あはは、やっぱり めっちゃ広いーーー！ 思わず笑ってしまう広さ。 海は見えずとも、天保山の団地群と 遠くに見える天保山大橋が 大阪の西っかわらしくて とても良い風景。

まわりは低い建物なので 圧迫感はありません。

地下鉄だけど3つ前の九条駅から 地上にあがる大阪メトロ中央線の 高架と、その向こうに赤い鉄橋の 南港大橋が見えます。 これも大阪の西側らしい景色。

10階建ての8階部分なので 上の階にも住人がいますが、 窓の造りを見ると、見下ろされる ことは少ない気がします。

それにしても、広い、広いぞう！ これだけの広さがあれば、 インフィニティチェアーも置けるし 植木を置いて 緑の空中庭園にするのもいいなあ。 やりたいことが むくむく湧いてくる。

もう一つのバルコニーへは 一旦、お部屋に戻りまして。

うんうん、ほっとできる 慣れ親しんだ広さです。

こちらからは観覧車が見えますよ。 観覧車のある天保山ハーバービレッジは 物件から600ｍほどの近さ。 夜はライトアップされて より一層きれいだろうな。

さてさて、このお部屋。 まだ隠し玉がありまして。 写真右側にある、建築現場か船舶の 上にありそうな梯子を上ると…

ライトが灯る、かわいいロフト。 小さな収納棚もあり、寝床に ぴったりのおこもり感。 潜水艦や宇宙船を思わせます。 広ーいルーフバルコニーとは、 うって変わったミニマムな スペースで、愛おしくて仕方がない。

キッチンも、なかなかに広い。 シンク下はオープンスペースで カスタマイズしやすく、 ちゃんと引き出しも備え付け られています。 上部にはしっかりと収納棚が あり頼もしい。

1くちIHコンロですが、電子レンジや トースターを置くスペースはあるから、 ひとり暮らしのお料理は充分に まかなえそうです。

水回りは、お部屋を出まして 廊下に並んでいます。 トイレは独立型。

上部には便利な吊戸棚もありますよ。

おとなりに洗面&脱衣所。 わあ、洗面所の鏡が大きいですね！

洗面ボウルの周りが広くて ホテルライク。 ついつい散らかして しまいそうですが…

真横にニッチな収納棚があるので、 心配ご無用です。 いや、これ、助かるなあ。

浴室はホワイトの壁とグレーの床で ツートーンと、おしゃれ。 ゆったりと足を伸ばせる浴槽で 日々の疲れも癒せそう。 たっぷり温もったら、 広いルーバルでクールダウンしながら ビールをプシュッが日課に なりそうです。

梅田や難波から20分ほどでアクセス できる、大阪港駅から徒歩1分。 近くの天保山ハーバービレッジには 世界最大級の水族館・海遊館があり 食べ物屋さんにも困りません。 そしてなんと言っても、この景色！ 好きな人（私）には、たまらない 大阪の西っかわのお部屋です。

文・葱山紫蘇子 大阪で娘3人息子1人と暮らす独り身。元劇団維新派役者竹山らいち、元ミニシアター従業員、元介護職。建物と書き出し小説と漫画と毛布のヘリが大好き。 Lit.Link