造形作家であり
空間設計デザイナーであり
インテリアデザイナーでもある
今の持ち主さんが、
大正元年築の平屋を
５年ほどの年月と手間暇をかけて
コツコツと修繕したこちらの物件。

20年ほど空家だったという
人が住める状態じゃなかった古民家から
この空間の完成形をあらかじめイメージして
そこに近づけていく力って、さすがプロ。

で、すごいのは見た目だけでなく、
情報を見ていく限り、
やるべきところだけでなく
できればやったほうがいいよね、という
ところにもちゃんと手を入れていて…
そこいらもすごいんです。


いわく、
ほこりや煤を払い、柱を磨き、
自ら買い付けに回ったステンドグラスを
うまくハマるように大工さんにお願いして
サイズ調整をした後こう入れて、（かわいい）

こう入れて。（かわいい）

という表面部分の仕上げだけでも
実は想像以上にすごいのですが、
住宅の、まさに骨組みである
土台にはじまり
大引き、根太のやり直しも施し！
さらに下地と断熱を入れて快適性アップ！

それだけでなく、
耐力壁と火打梁をいれ
地震に強い構造にアップデート！それらの過程で
間取りも随分と変更がされてるよう。

そして塗装には柿渋を、
古い土壁をはがし貼り直した壁には
珪藻土で人体にも影響がないものをチョイス。

なんてったって
この物件の改装テーマは
「動物と自然と人が調和する家」ですからね。

愛猫に捧げるために作っただけある！

とどめに足元をバリアフリー化と、
まさに抜かりなし！
そしてこの素敵さ！

そこまでやっていても、
このかわいさを損なっていないのもすごい。
すごいのオンパレード。優勝パレード。玄関横には囲炉裏があってロフトもあって

今の思想と知識と素材と感性とが、
伝統的な古いものも活かしつつ

調和のデザインができるのはさすがのプロ。

でね、
タイトルにもあるようにこの物件、
まさにまだ育てている最中で、
例えばほら、同じ水回りでもトイレ周りは
バッチリ大人ピンクで決まっているのですが

脱衣所周りはまだ壁材剥き出しで、

キッチンなんかは仮のものを
作って使っていたり。

キッチンは
使い込まれた経年変化が
いい味出してるなー
と思ったりもしますが、
お好みがあるなら
最初にかえておいたほうが良いかと。

他にも手を入れていける余白はあるので、
古民家に手を入れたいと思っている方は
既に改装済みの部分をお手本にしながら
内も外もコツコツと進められる楽しみ付き。

という素敵古民家が
ちょっとした丘の上に建っていて、
車での乗り入れ不可なのでまた
思いの外お安くなっていて。

他にも少し
事前に知っておいてもらったほうが
いいだろうことが以下に
まとめられているのでご確認を。

＜事前容認事項＞
① 車進入不可
② 近隣月極駐車場あり
③ 私道一部持分なし
④ 給水管、下水管、ガス管は第三者の
　　　　敷地を経由して配管されています
⑤ 再建築の際はセットバック工事に
　　　　多大な費用を要します
⑥ 建物契約不適合責任免責
⑦ 境界非明示

これらは全てトレードオフ的なもので、
問題にならない人にとっては
お得感だけが残るかと思います。

ちなみに、
今の持ち主さんは、これから日本全国にある
古民家の改装に飛び回ることになるそうで
そういった事情で手放されることに。

なので、受け取る方に向けて
このバトンに愛を込めて
大工さん、塗装屋さん
さらには今の駐車場の大家さんなども
繋いでくださいます。

良いバトンリレーになりそうな方との
出会いがあることを心から願っております！