たっぷりの敷地に余裕を持って 建てられた、平屋の日本家屋。 青空に映えるすばらしい邸宅が 売りに出されているんですって。

築40年近くになる、6DK。 階段状にカクカクとした間取りが特徴的。 実はある工夫のためなんだとか。

この写真を見るとよくわかるのですが、 4棟の建物を連結させたような造りに なっていて、どのお部屋にも南側の 掃き出し窓と、西側の腰窓が設置できる ようになっているんです。

掲載元によると、こちら「風と光を 取り込みつつ、部屋によってそれぞれの 風景を楽しむことができる物件」 とのこと。 期待せざるを得ません！

順を追って見ていきましょう。 シャッター付きのガレージに 威厳のある門構え。 こ、これはまごうこと無き お金持ちの家…っ！

ガレージは縦列駐車なら 2台駐車可能だそうです。 そうそうこのお家なら、車は2台くらい なくちゃ。（勝手なイメージ）

透かし戸を開けると、 風情ある石畳の道に 日本庭園が広がります。

まー、なんと立派な玄関！ 黒井御影石のタイルに、格子状に 組まれた軒といい、しょっぱなから 見ごたえがありますね。

ちなみに、玄関先から振り返ると こんな景色です。 いやあ、高級旅館に泊りに 来たような気持ちになるなあ。

軒先から庭園を眺めても すばらしいんですよ。 わああ、大きな空に広い芝生！ ここで小さなお子さんや ワンちゃんが遊び転がるのをずっと 見ていたい…。 気分はもう、ひなたぼっこが似合う おばあちゃんです、はい。

玄関を開けると、 これまた立派でワイドな広さ。 網代編みの天井に、 上がり框には天然目の一枚板。

靴を脱いで上がると、廊下に大きな 掃き出し窓があり、その向こうには 苔むす坪庭がありました。 ますます旅館の様相を 呈してきましたよ！

廊下の突き当りは勝手口。 西側東側と廊下を挟んで 部屋が並びます。 まずは写真左の西側から 見ていきましょう。

リビングは10帖。 庭に面したL字型の掃き出し窓が なんとも贅沢。

軒先には情緒のある鉄製の吊り灯篭が。 夜、ぽわんと灯った明かりを見ながら 晩酌とか、憧れますね。

リビングには小上がり風の6帖の 和室があり、

開け放つとこのようにリビングと つなげて使えますよ。 しかも、中央には1帖の掘りごたつが！ うわー、お正月に親戚一同あつまって おこたで、すごろく大会したい！

さらにさらに、和室の腰高障子は 開けると廊下につながっているんです。 廊下の向こうは、さきほどご紹介した 坪庭ですし、ほんと、開放感が 半端ない…。

廊下を挟んで東側の、12帖のお部屋も 開放感がすばらしいんです。 大きな掃き出し窓にガラスの欄間。

窓の外には緑豊かな和の植え込みが 見えます。 お客さんをもてなすお部屋にしても よさそうですね。

寝室に良さそうなのは、 北東にある8帖の和室。 伝統的な書院造で、 こちらも旅館の一室を思わせます。

そしてうれしいことに、窓から坪庭を 愛でられる位置にあるんです。

坪庭には石の水鉢。 あたりに生えている苔も 風情があってたまりません。

広縁のある、西側の和室も 日本家屋らしい情緒にあふれています。

広縁と和室を仕切るのは、雪見障子。 あー、しんしんと雪降る寒い日に ぬくぬくのこのお部屋から、 お庭を眺めることができれば どんなに素敵なことか！

こちらのお部屋は納戸もあり、 収納も心配いらず。 ウォークインクローゼットにしても よさそうですね。

おとなりは7帖の洋室。 こちらも掃き出し窓から 広いお庭が眺められますよ。 2面に窓があり採光も抜群。 広さもほどよく、 子ども部屋にもぴったり。 2世帯のファミリーで西側を子世帯、 東側を親世帯が使うなどしても 良さそうです。

ダイニングキッチンは、リビングの 和室からも、東西の廊下どちらからでも 行き来でき、回遊性がありますよ。 設備はまだまだ現役だそうですが、 購入を期にリフォームすれば、 さらに愛着が湧きそうです。

洗面室の広さがまたすごい！ 大きな鏡に大きな洗面台。 スロップシンクもついて、汚れ物の多い 乳幼児さんがいるご家庭は きっと助かるはず。

トイレは洗面室手前にひとつと、

玄関の近くにも、広ーいのがもうひとつ ありますよ。 こちらはおもに、来客用として使用 しているそうです。

そしてそして、最後にばばーんと お見せしたい、このお風呂！ ガラス張りでまるで露天風呂の ようだと思いませんか？ 高台にあるので、覗かれる心配もなく 青い空に陽の光がさんさんと差し込み、 気持ちがいいことこの上ないだろうな。 明るいうちに入浴するのがクセに なっちゃいそうです。

場所は静岡県磐田市富士見町。 丘陵地にある住宅街の頂上付近の 一番見晴らしがよい角地にあり お庭からは磐田市内を見渡す ことができます。

この規模のお家をいま建てようと 思ったら、一体いくらかかることやら…。 そう思うと、リフォームするにしても 随分とリーズナブルかもしれません。

2世帯や大家族にうってつけの 風と光にあふれる すばらしい日本家屋です。

文・葱山紫蘇子 大阪で娘3人息子1人と暮らす独り身。元劇団維新派役者竹山らいち、元ミニシアター従業員、元介護職。建物と書き出し小説と漫画と毛布のヘリが大好き。 Lit.Link