大きな大きな棚を 2階の中心に据えた、 趣味を共有するカップルや ファミリーにぴったりのお家です。

この物件の設計士さんは 京都出身、沖縄在住の方だそう。

外観に早速、 沖縄のあたたかな空気を 感じられる要素を見つけました。 沖縄の建物によく使われる 「花ブロック」。 かわいらしい名前ですが 日差しを和らげ風を通す 実用性に長けたブロックです。

玄関扉を開けると ひろーい土間。

自転車だったり アウトドアグッズを置く棚なんかも 余裕で置けちゃいます。 こちらの内装にも 沖縄産の素材である 琉球石灰岩や月桃紙が使用されています。

京都らしさを感じられる 踏み石との 土地を超えたコラボレーションです。

約11帖のリビングは 床も天井も木で仕上げられた やさしげな空間。

奥に見えるのは坪庭です。

わさわさと茂る緑の中には この家の守り神である シーサーがひっそりと。

そして1階の見どころは なんと言っても こちらの大きなカウンターキッチン。

ダイニングとしても 作業台としても優秀な ステンレスカウンターの周りは 家族の集いの場にぴったりです。

テレビを見たり本を読んだり 各々リラックスタイムを過ごしていても お料理が始まれば 自然とキッチンに人が集まって 皆で何かを作るのが 定番になるんじゃないかな。 夜の晩酌タイムも 雰囲気良く過ごせそう。

トイレは玄関に入って すぐの廊下に。

その他の水回りへは キッチンの横の扉から アクセスできます。

坪庭が臨めるお風呂も 京都ならでは。

さぁ、お次は 2階へ参りましょう。

6.25帖の洋室には 造作のワイドデスクが付いていて 在宅ワークや お子様のお勉強にぴったり。 抜け感のある室内窓も いいアクセントです。

そしてお待ちかね、 こちらが約11帖の洋室です。 壁一面の棚もさることながら どっしりとした梁の存在感にも 圧倒されます。

こちらの棚には 何を並べましょう。 びっしり本で埋めるのもいいし 1マスに1体、 贅沢にフィギュアを飾ってもいい。 例えば3人家族だったら それぞれの好きなものを ランダムに並べて。 この棚を見れば この家に住む人たちの 構成要素が一目でわかる、 そんなシンボリックな棚を 作り上げるのも素敵じゃないですか？

実はロフトもあるんです。 お部屋に立っているだけでは やや見えにくい場所に 棚の続きが。 1番の宝物は ここにこっそり忍ばせて 時々梯子をのぼって 逢瀬を楽しむのもいいな。

キッチンに集まるときは 住人たちの今のコミュニケーションを 目一杯楽しんで。

この棚を眺めるときは 住人たちが 出会う前にそれぞれが好きだったもの、 まさに今好きなもの、 そしてこれから増えていくものに 思いを馳せて。

住むほどに 食事や、趣味を通して 絆が深まるような 味わい深いお家です。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk