淡い色合いのオーガンジーの カラフルなレースカーテン。 色味の異なるカーテンの 重なりによって生まれる 美しいグラデーションが、 生活に彩りを与えてくれる 団地リノベーションのご紹介です。

もともとリビングとダイニングを 仕切る襖がはまっていた溝に カーテンレールを設置しているので、 前後で2枚のカーテンが重なる 設計になっています。 カーテンが風に揺れることで さながらオーロラのような色の変化も 楽しむことができます。

仕切りを襖からカーテンに 変えることで、2つのエリアが 間口いっぱいにつながり、 より自由な使い方のできる 空間となっています。 閉めているときでもカーテン越しに 向こうの様子がうかがえるので、 目隠しというよりは、空間を ゾーニングする装置という方が 近いのかもしれませんね。

お部屋全体の仕上げは 白を基調にしているのですが、 部材ごとの色味をあえて揃えずに 微妙なムラをつくることで、 懐の深い、味のある空間となっています。 住んでいく中での経年変化も楽しめる、 団地リノベの空気感に合った 未来を見越したリノベーションですね。

リビングとそのお隣の寝室も カーテンで仕切られているので、 LDKと一体的に利用することもできます。 ちょっとした小物を置ける 壁の段差もうれしい心遣いですね。

玄関脇の一室はまるまる一部屋 ウォークインクローゼットへと リニューアル。 ハンガーパイプも天井付になっており、 かなり自由度の高い空間なので、 お手持ちの棚などを組み合わせて お店のようなインテリアを 目指せそうですね。

この一室に収納がまとまることで、 リビングや寝室をすっきりと、 かつ、より自由度の高い空間として 使うことができるようになっています。

水回りはトイレと洗面脱衣室が 一体となっています。 分けてしまうと窮屈ですが 兼ねてしまえばどちらも広々と 使えますね。

バスルームはレトロな風合いの タイルは残しつつ、 かわいらしいラベンダー色で ぱっと気持ちも華やぐ空間に。

玄関は鮮やかなグリーンのドアと テラゾータイルのレトロな雰囲気が ぴったりとマッチ。 ウォークインクローゼットの一角は 下足入れとコート掛けに なっているので、 玄関もきれいに保てそうです。

よく見ると、間取り図の中にも たくさんの色がちりばめられています。 色を大事にしたリノベーションである ことが図面からも伝わってきますね。

カラフルなカーテンが奥行きを与えて、 空間に広がりを作り出している 今回のリノベーション。 文字通り、色あざやかな暮らしが 送れそうなお部屋です。

オープンハウス（予約不要）

【日時】 2024年3月17日（日） 11:00～16:00

※ご自由にお越しください（人数が多い場合は少しお待ちいただく可能性がございます）。 当日は、この部屋のリノベーションを担当した設計士によるリノベーション、新築の相談も可能です。

文・佐藤シュン 浜松で設計事務所をやりながら、黒猫と暮らしています。