スカイツリーのお膝元に こんなにも手の込んだ日本家屋が建っていて、 しかも賃貸で募集されるとは……！

築64年の歴史を刻んだこの物件は、 宮大工だった家主さんの お祖父様によって建築されました。

随所に和邸宅の技巧が見受けられ とてもきれいに残されています。

代々、大切に受け継いでこられたことが ひしひしと伝わってきます。 じんとするなあ……。

間取りは２階建の4DK。 複数人でゆったりと過ごせる広さですね。

それでは玄関から順に、 ルームツアーと参りましょう！

入った途端に目を奪われる 自然木を使った内窓の美しさ……！

細やかな格子越しに漏れる 橙色の灯り。

柱たちの貫禄も、 品のある玄関たたきも ああもう惹かれます。 下駄を置きたくなる趣。 ここに住んだら カランコロンと 下駄履き暮らしデビュー なんぞしてみたい。

玄関脇の部屋の床は 木曽檜（尾州檜）の 無節ウレタン塗装仕上げ。 高品質な素材が使用されています。

庭からの木漏れ日が 艶やかな床に反射して 心穏やかな気持ちに……。

表通りに面した すりガラス窓の意匠も 昭和レトロで大変かわいらしいです。

それでは廊下に出て 次のお部屋へ。

昭和型板ガラスがきらめく 木製サッシの向こうには庭が。

床の角の処理も職人技が 光っております。

こちらは６畳の和室。 掘り炬燵がついています。

作り付けの収納には テレビを置けるスペースも。

キッチンが隣にあるので ここをリビングダイニングとして 使うのもいいかもしれません。

キッチン設備は 全て未使用のピカピカ状態！ 食洗機まで付いてますよ！

木枠のサッシが残っていて このお宅らしい情緒も漂わせつつ 水回りが新しいのって、とっても嬉しいな。

水栓はファインバブル付き混合栓です。 少量の水で汚れが落ちやすいと言われています。

コンロはなんと液晶パネル仕様！ 専用アプリに対応しているそうで 便利機能が多数あります。 さらにグリルで使える ココットが2種類、付属するそう。

くわえて換気扇も現代的で、 コンロなど火をつけると 自動的に換気扇が運転＆停止するんですって！

オーブンは ガスと電子レンジの 両方動作させる コンビネーション機能付きとのこと。 なんてハイテクな……！

あらゆる機能が備わっていて、 お料理好きの方も 大満足ではないでしょうか！

キッチンのお隣には お風呂場が。

こちらがまた特別仕様で 高い天井に 天窓がございます！

晴れた日の朝風呂、 雨粒を見ながらの長風呂、 月夜の半身浴。 いつ何時も 特別感のある時間になりそう。

暖房乾燥換気扇が新設されていて 寒い日のお風呂タイムも安心です。 雨の日の洗濯物干しにも心強いですね。

シャワーヘッドも新設されています。

ちなみに物件内には エアコンが全部で３台設置済み。 エアコンとガス給湯器も 2年前に新しく取り替えられています。

脱衣所の洗面台も新しめ。 洗濯機置き場もあるので 室内干しをする場合、 洗濯動線がスムーズです。

２階を見る前に、 玄関近くのトイレを拝見。 帰宅後すぐに 手を洗える近さです。

サッシには 懐かしの鍵が付いています。 ぽこぽこしたすりガラスも たまらないなあ。 男性用トイレも備え付け。 なんだか旧校舎のような雰囲気。

除菌機能付きのタンクレストイレは コロンとしたフォルム。

足元に灯り取り、換気にもなる 小窓があるのも 近年はなかなか お見受けしないですよねえ。

それでは２階へ参ります。

６畳と８畳の和室が２間あり このお家で一番、品格のある 造りになっています。

まるで旅館に来た気分……！

丸窓と細やかな組子細工の シルエットにうっとりします。

このお家の畳表は すべて国産最高級品 「ひのさらさ」を使用しているそう。

襖はすべて江戸唐紙を使用。

青色のグラデーションや、

シンプルながらも かわいらしい丸い花模様、

陽の当たり具合によって 葉模様が浮かび上がるもの。

どれも美しい意匠で 惚れ惚れとします。

障子紙もこだわられていて、 物件内の障子紙はすべて特選、 土佐漉き和紙を使用しています。

竹や木の表情を活かした 細工たちが彩る和室。

延々と眺めていたくなりますね。

凛とした空間で、 在宅ワークも集中して取り組めそう。

光ケーブルや電話線を 引き込む管も新設されているので、 ネット環境にも困りません。

最後に外から物件を見てみましょう。

まさにスカイツリーのお膝元。 この写真からもお分かりのとおり 物件の立地も魅力的。

銀座線浅草駅や都営浅草線本所吾妻橋駅、 そして東京スカイツリー駅が 徒歩圏内にあります。

外壁は洗い出し仕上げ、 目地は「ふくりん目地」という仕上げで、 この目地は東京駅の外壁レンガ目地にも 採用されているとか。

お庭は物干しも可能な広さ。

表通りとは木戸で遮られているので 視線も気になりません。

家主さんは年末、ここで お餅つきをしていたそう。

庭で餅つき、 掘り炬燵でみかん、 玄関に季節の花を活けて……。 季節の行事を 大切に過ごしたくなるお家です。

文・戸田江美

デザイナー。荒川区のマンションの大家をしている。落語が好き。@530e

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