真新しいアパートより、 ちょっと古びたアパートに心惹かれる。 ビルがそびえ立つ街より、 あちこち路地があって植木鉢が並んでたり 猫が闊歩してるような町が落ち着く。 オシャレで映えるカフェよりも 地元人が集うような喫茶店に 吸い寄せられる…。

そんな人の心を鷲掴みにしてしまいそうな、 昔ながらの木造賃貸アパートと、

何だか楽しげな空気溢れる シェアスペースのご紹介です。

まずこちらが 昭和感漂うアパート「山田荘」。 名前からして王道のアパート感に胸熱！ 何やらかわいい看板もついてますね。

6畳のワンルームが、6戸のアパート。 3号室と5号室が現在募集中のお部屋です。 今では珍しくなった風呂なし、共同トイレ。 でもどうぞご心配なく。 その理由はのちほど…。

2階部屋は小さな台所がありますが 1階部屋は水場共用というスタイル。

それでも全然OKという人、 こんな雰囲気のアパート、好き！ それこそが味！という人なら、 きっと楽しく暮らせそう。

あら、外廊下に寛ぎスペースなんてあって もう楽しそうな気配。

波板の屋根から漏れる日差しに 照らされる赤っぽい木のドア、 初めてなのに懐かしさを覚えてしまう。

手書きの部屋番号に

赤いポスト。 ノスタルジックであちこちが愛おしい〜。

良い…！！と思わず呟いてしまった 現在募集中の2階の5号室。

なんてことない６畳の和室、 なのだけど、

年季を感じる外観から いい意味で裏切られた、 カラッと明るい室内。 おひさまの光が燦々と差し込み、

壁も畳も清潔感があって、 隅っこの小さな水場にも 窓があるのがうれしい。 アパートのコンパクトな台所って 窓なしなことが多いから。 小さなガスコンロなら置けますよ。

レトロな型板ガラス窓で なおさらうれしい。

もうひとつ、募集中の 1階 3号室はフローリングになっていて 寝床はベッド派！にもお勧め。

こちらは大きな窓が二面あり明るく 家具も置きやすそうな間取りです。

住まいとしてはもちろん、 アトリエや事務所としての利用も可能です。 お風呂はないけれど、 住人さんは、毎月1枚、 銭湯券がもらえるんです。 都内どこの銭湯でも利用可能だそう。

少し歩いた所にある稲荷湯さん、 何とも威風堂々とした正統派銭湯の佇まい！ ここの常連さんになるってのも なかなか楽しそうですねぇ。

そして、山田荘から徒歩1分程の所にあるのが コミュニティスペースの「くすのき荘」。 道に面しているこの店は 「喫茶売店メリー」といいます。

ここはシェアアトリエやラウンジ、 シェアオフィスなどが入る建物です。 シャワースペースやキッチン、 洗濯機など、生活に必要なものが そろっていて、「山田荘」の住人さんは、 ここにある設備を使うことができます。

「喫茶売店メリー」の 奥には2畳程のアトリエスペースが並び、

さらに奥には工作スペース！

こんなに色んな道具も揃ってて 大人も子どもも創作意欲を 掻き立てられる空間ですね〜。

ほら、実際こんな風景が 繰り広げられる日常、 素敵じゃないですか？ 放課後フラッと立ち寄った子どもと、 大人が一緒に何かを創り出す。

小さな子からお年寄りまで、 誰かが来て、休憩したり、 おやつを食べたり、

おしゃべりしたり、仕事をしたり。 町の中のリビングのように、 ぽっかりゆるく開かれたスペース。

2階にはラウンジやミーティングルームがあり 「山田荘」の住人さんは これらの設備を無料で、

そして、シェアアトリエは追加料金を払って 使うことができます。

「山田荘」には住んでないけど 「くすのき荘」のアトリエだけ、 ラウンジだけを利用したり、

また、2階個室を 法人登記してオフィス利用する、 というプランなどもありますよ。

お隣には広い公園もありまして。

そんな公園を2階から眺める人たち。 いいなぁ…。 年季の入った剥き出しの木造の壁がまた こんな何気ない光景を 温かく包んでくれる感じ。

こういう場所って、実はすごく大切で、 求められてるものなんじゃないかな、 って思うんです。

オンラインで様々なことが できてしまう時代に、 あえて、顔と顔を合わせて、

手を動かして、口を動かして。

子育てで煮詰まりそうなお母さんとか、 とりあえず時間持て余してる人とか、

遊び場に困る子どもとか、 何か知恵を借りたい人とか、 寂しがり屋さんとか。

あ、「くすのき荘」には 愛らしくて食いしん坊の 看板猫、米吉君もいますよ。 猫飼いたいけど飼えない人も、 猫欲満たせます。

外から見ると、蔦がモリモリしてるのも またかわいくて、異世界のオアシス感。 どこの下町かしら、と思ったら なんと池袋なのです。

こんな昭和を感じる風景が 大都会の一角にある！ という新鮮さと感動、そして希望。 新しいようで懐かしく、 懐かしいようで新しい。

これから上京する人、 心機一転新しい生活を始めたい人、 一人暮らしデビューに 一抹の不安を覚えている人… なんかにお勧めしたいなぁ。

「山田荘」は自分のプライベートな部屋、

道路は廊下で、「くすのき荘」はリビング。 公園は庭…小さな町全体が私の家！ みたいに暮らせたら とっても楽しそうですよね。 自分ちに足りないものは補いながら、 使い、暮らし、楽しむ。 掲載元の かみいけ木賃文化ネットワークのHPには、 様々な借り方プランや料金が くわしく紹介されているので、 気になる方はぜひ覗いてみてくださいね。