映画『PERFECT DAYS』を観た
物件ファンファンのみなさんのなかには、
主人公・平山が住むアパートが
気になった方も多いのではないでしょうか。

昭和の香りが色濃い、
外階段のあるアパート。

室内は古いけれど
ていねいに使われているのが
伝わってくるたたずまいで、

すりガラスの入ったレトロな建具があって。

そんな、平山の住まいに
ほんのちょっとおめかしを加えたような、
かわいらしいお部屋を都内で見つけました。

最寄りはJRと東急の蒲田駅。
平山の住むスカイツリーの見える下町では
ないものの、同じく東京の東側にあり、
大型の商業施設に昔ながらの個人店、
レベルの高いエスニック料理店などが
混在する魅力的な街です。

肝心のお部屋は、
玄関からしてザ・昭和な雰囲気。
なのですが、

扉の向こうはこんなふう。
そう、LDKにヘリンボーン調の
クッションフロアが敷かれているのです。

じつはこのお部屋はリノベーション物件。
味わい深い建具や柱はそのままに、
フロアやクロスを張り替えて
ハイブリッドな1LDKに生まれ変わりました。

LDKの床に加えて見ていただきたいのは壁。

「そうきたか！」と思わず唸らされる
水色のストライプのクロス。
ヘリンボーンも相まって、
インテリアの幅がぐっと広がりそうです。

玄関を入ってすぐのキッチンは、
日々の自炊が楽しみになるゆったりサイズ。

LDKだけで10帖の広さがありますから
食卓とくつろぎスペースを
別に設けられますね。

そして、LDKの奥が和室。
なんとも『PERFECT DAYS』な光景です。

こっちは昼間は作業スペースに、
夜は寝室にするのはどうかな。
平山みたいにお布団を敷いて、
本棚やカセット棚をつくったりして。

映画では、和室で小さな植物たちを
たくさん育てていましたね。
あれも真似してあちこちに緑を置きたい。

本物件はハイブリッドですから、
新しめのしっかりした浴室もあります。
しかも追い炊き機能付き。
銭湯へ行くのはたまの楽しみに
とっておくことになりそう。

トイレはめちゃくちゃレトロ、
臙脂色と水色のタイルにときめきます。

そんな、愛着たっぷりのお部屋で
毎朝同じ時間に目覚め、
同じ時間に出かけ、
同じ時間に帰宅する生活。
同じことの繰り返しに見えるけれども
まったく同じ日なんて1日もない。

たとえば公園でサングリアを飲んで
暗くなったら家に帰って、
動物園で動物に餌をやり
映画を見てから家に帰って。
ルー・リードも歌うパーフェクトデイズ、
はじめてみてはいかがでしょうか。