おひとり様にもおふたり様にも ちょうどいいサイズの ロフト付きの京平家です。

通り庇や格子で 京町家らしい 風情ある佇まいの外観。

麻の葉模様のように貼られた グレーのタイルが たまらなくかわいい。

室内へと足を踏み入れると 奥へと伸びる土間スペース。 自転車だって置けちゃいます。

シューズボックスも 頼もしいサイズ感。

流水をそのまま枠にはめたような 涼やかなガラスを通して 室内の灯りが じんわり差し込むのも素敵です。

玄関に入って正面の扉の奥には 洗濯機置き場が隠れていますよ。

室内は縦に長い 18.5帖のLDK。

ロフト下は 隠れ家っぽさがありつつも 十分な天井高。

リビング部分は勾配天井になっており トップライトから自然光が降り注ぎます。

大きな窓から見える 美しい坪庭も魅力の一つ。

ひとつのお部屋の中で 様々な表情を楽しめるんです。

お食事スペースにもできるほど 大きなカウンターを備えた Ⅱ型のキッチンは 主役級の存在感。

インテリアのような ニュアンスのあるグレーと 壁のタイルは 溶け合うような組み合わせ。

矢筈のように貼られたタイルは モダンなようで よく見ると釉薬で濃淡がついていて 和の空間にするりと馴染みます。

水回りは、こちらの扉の向こう。

正面にワイドカウンターの洗面台。

両サイドに バスルームとトイレがあります。

外側のみマットなブラックで 仕上げられた洗面ボウルは 柔らかな色合いの中の いいアクセント。 よくみると カウンターにも淡く和柄が。

あ、トイレの収納も 麻の葉模様だ！ テンションがきゅっと高まる 素敵なディテールが 散りばめられていると お友達を呼んで 「見て見て！」って 言いたくなっちゃいますね。

お風呂は浴室乾燥機付き。 窓は坪庭に面していますよ。

さて、いよいよロフトへ。

一部が畳になったロフトは 場所によっては 立ち上がれそうかな、 というくらいの天井高。

抜け感のある縦格子が 居室と繋がりを持たせつつ プライベート空間としても 使いやすくなっています。

さらにうれしいのが 奥の収納スペース。

右から

左まで、こんなに広がっているんです。 天井が低い方にはお布団をしまって リビング側はクローゼットにして… 上手に使えば かなりの量を収納できそう。

実はこのお家、 収納は他にもたっぷりあって LDKにはオープンラックがあるし

そのお隣の 木製扉の中も 奥行きたっぷりの収納なんです。

収納家具いらずで 新生活を始められるなら このお部屋に似合う テーブルや椅子なんかに よりこだわることができるかも。

大きな梁や 趣のある建具で 京町家の空気感を残しながら

ところどころにあしらわれた デザイン性の高いガラスや 個性的なタイルで センス良く仕上げられた ロフト付きの平屋。

このお家があるのは 二条城の北側。 ドラッグストアやスーパーなど 暮らしに必要なお店はもちろん、 古い街並みには老舗も点在し 下町の雰囲気が残るエリアだそう。

京都らしいお家で暮らしながら この街を構成する 一員になる日を想像すると 心が躍るのです。

文・ほしりょうこ 散歩とビールと読書が好きな、元リフォーム屋さん。10年で8回の引越しを経験。もっぱら東京の西側にいます。 @hs_ryk