こちら、
向かい合う2部屋が借りられる、
という変わった募集なんですね。
うーん、どんな気持ちになればいいんだ。

もちろん、仕事部屋にはいいだろうし、
秘密の趣味に没頭するにもいいだろう。
だけど、一度外へ出るって、なんかね。

そこまでして切り替えなきゃいけない、
私生活と切り離したいことってなんだ？
ぞくぞくするような、切ないような…。

なんともいえない、空白がここに。
こっちはトイレもキッチンもないから。
玄関ドアと、部屋だけがあるミニマルさ。

小説家や漫画家の執筆にはいいのかな。
いやいや、受験生が缶詰めになってたり。
いやむしろ、株の売買とかやってるのかも？

こっちは、普通らしい1Kになっていた。
がちゃ、がちゃと二回開けて戻ってくる。
向こうの部屋に、鍵掛けたりするのかね。

3点ユニットの簡素な暮らしなのだが、
まるまるもう1部屋借りてるのは贅沢で。
このアンバランスさも、訳ありな感じね。

やれやれ、自分が借りてると想像すると、
なんだか疲れてしまった。なぜでしょう。
秘密を抱えているのも、大変なんですね。