団地ならではの光のつくりかた。
抜けた景色に、淡い空気。
丘陵のランドスケープが美しい
千里青山台団地の一室。

南向きの大きなバルコニーに
部屋の中心となるキッチン。
ぜいたくだなあ。

お向かいは麻畳。
ひだまりの中で
思うぞんぶんごろごろしよう。

北側にも麻畳。
押し入れのふすまの赤、いいね。
日常に楽しいアクセント。

仕切りを取ってしまって、
広々と使うのが最近の気分かな？

天井や壁に引いた濃い色が、
お部屋を引き締める。
和モダンな照明が似合いそうね。

昭和40年代の団地では
ポピュラーな間取りのひとつ。
南北に風が通るし、
フレキシブルに使えるし。
当時の知恵がぎゅっと
詰め込まれているところに
ロマンを感じる…。

そうそう。この一部屋だけ
完全に独立しているのが
いいんですよ。
南からの心地よい光でお目覚め。
ベッドを置くのもいいな。
白いやつね。

北側のお風呂と、

それからトイレにも窓。
南北に風が通る連続性は
ここでも保たれている。
ほんとうに、よくできているなあ。

千里青山台団地というのは
千里ニュータウンに
いくつかある団地のなかでも
傑作だと言われていましてね。
このC69号棟というのは、
たぶん丘陵のいちばん上。

高原に住まうかのような
抜けた空気を楽しみつつ
都会の便利さは持ち続けるのが
イマっぽいと思うんです。