「繋がりしろ」がある部屋で過ごす
この物件は現在は募集終了している可能性が高いです。過去物件のアーカイブとしてお楽しみ下さい。
緑とベンチのある中庭を取り囲むように部屋が並んでいます。ベンチに座って読書する週末の午後。もしかしたらお隣さんと鉢合わせて、意外と会話が弾むかも。
「この町の、あのお店行きました?おいしいですよ」 「あそこの喫茶店、マスターが渋いですよね」
なんて、なったらいいなあ。 住居の真ん中にこうして共有スペースがあると、なんとなく、同じマンションに住んでいる人の顔が見えてきますよね。
シェアハウスみたいに密接に人と関わりながら暮らすのはちょっと合ってない。だけどせっかくなら町の人と仲良くなりたい。そうは思っても隣の人にいきなり挨拶していいものやら… とお思いの方にはこのお部屋、良いのでは。
お隣さんたちと繋がれるかもしれない「繋がりしろ」がある物件だと思います。 部屋自体はコンクリート打ちっぱなし&真っ白い壁でできていて、いい意味でなんとなく「未完成」な感じがします。ここに住む人のモノや思い出が詰まっていくと、その人のカラーに染まりそう。 ダウンライトが優しく照らしてくれるキッチン。もしも、お隣さんと仲良くなったら、おつまみ作って部屋に呼ぼう。お酒片手にお喋りしたい。 コンパクトなバスルームはなんだか海外のホテルチック。シャワーカーテンは何色にしよう。部屋に彩りを入れていくのも、引っ越しの楽しみのひとつ。 洗面台はすっごくコンパクト。Marks & Webの化粧品並べたらおしゃれに映えそうだなあ。 収納はここのサイズに合った棚をDIYしてもいいな。 あ、中庭だけでなくバルコニーもある。 少しだけど、緑が見えます。
吉幾三が「リフォームしようよ〜花の香りを少しだけ入れて、街の香りも少しだけ入れて、優しく育った樹木、香りも入れて〜」って歌ってますから。リフォームじゃないけど、新しい生活に町と緑の香りは必需品。 マンションの名前は「ひだまりコート」。建物の間を縫って部屋に陽がたまり、共有部には人の縁がたまるような、おうちです。
場所はJRが走り交通の便が良い日暮里。歩いてすぐ谷根千だからお散歩も楽しいですよ。 駅前は頻繁にマルシェが開かれてるし、夏のお祭りは賑わいます。銭湯も、芝生のあるパン屋さんもあるから、町に繰り出してみてほしいな。
文・戸田江美
1991年生まれ。デザイナー。おばあちゃんの仕事を継いで荒川区のマンションの大家をしている。落語が好き。@530e