わあ、結構綺麗なアジトじゃないですか。
ここで靴を乱雑に履いて次の依頼を聴きに行くんです。
洗面台には、髭剃り用の道具と歯ブラシぐらいが置いてあって。

ここで自分の内面と対話しながら、髭を乱暴に剃る感じ。
か、かっこいい。

「自炊？エサ程度ならするけど」って超ハードボイルドな感じ！
それとも、村上春樹の小説の主人公みたいに、パスタぐらいこしらえてみましょうか。
ソーセージのトマト煮込みぐらいなら、作れそうです。
トマトはヘタを落としたら、ぎゅっと素手で握りつぶす感じ。

アジトと考えるとこのワンルームも輝いてきます。
ちょっと無骨だけど、必要なものはきちんとあって、
しかも、ちょっと凝った雰囲気。

浴槽？そんなもの、ありません。
一日の汚れはざっとシャワーで落としましょう。

共用部のランドリールーム。
「ここで洗濯物を洗うときだけ、彼の日常があった・・・」なんてナレーションを付けたくなってしまう。

共用部。黒くて細身のスーツなんて着て、いかにもな感じで闊歩したい。

「まさか、こんな白くてマトモな建物に俺が棲んでいるなんて誰も気づきやしないさ」
…はっ。ちょっとハードボイルドになってしまった。
アジトを構えるなら、こういう白くてパリッとした建物がいいですよね。

中野区という土地柄も、便利屋稼業に向いてそう。
とにかくハードボイルドな空気に浸りたい便利屋の方、便利屋志望の方、いかがでしょう。