やわらかな色味の漆喰に壁のアーチ、 そして無垢のフローリング。 たくさんのかわいいが詰まった アトリエにもってこいのお部屋です。

ご覧ください、 こちらの無垢材を ふんだんに使った内装。 床にはパインやオーク、カバ桜、 アカシヤ、花梨の木。 オーナーさんこだわりの オスモ社のウッドワックスで 仕上げられているので、 木材の温かみを存分に 感じることができますよ。

押入れを利用したデスクスペースには かわいらしいアクセントクロスも。 小さい面積ですが パキッとした柄物が入ると 見た目にも楽しいですね。

なんといってもこのアーチ。 スペイン漆喰で仕上げられていて、 よく見るとコテの跡も残っています。 光を柔らかく反射して 部屋の奥まで届けてくれますね。

LDKも自然素材が 多く取り入れられています。 これらの家具やキッチンは 全て手作りの造作品だそう。 手作りのものに囲まれていると 創作意欲もむくむくと わいてくるような気がしますね。

間取りは3LDKですが、 LDKと隣接する2部屋は アーチで緩く仕切られた 一体空間になっています。

一番奥の7.5帖の洋室は お部屋の中央の壁が特徴的。 建物自体が高台にあり、しかも最上階。 風通しがかなり良いので、 洗濯物を干してそのまま収納できる サンルーム兼 ウォークインクローゼットのようにも 使ってもよさそうです。

流木を紐でつるしたハンガーラックも とってもユニーク。

このあたりにベッドを置いて、 持ち物もこのお部屋にぎゅっと まとめてしまえば、 リビングを含めた残りの２部屋を アトリエとして広々と 使うこともできそうです。

そしてなんと、 マンションの理事会に相談すれば 教室としての利用もできるのだそう。 自分の作品を作りながら 生徒さんに技術を広めていく、 なんて生活もすてきですね。 お部屋ごとにクラスを分けたり、 3つのお部屋を一体空間使ったりと、 教室としての使い勝手もよさそうです。

ときにはみんなでお茶をしながら。 生徒さんにとっても居心地の良い 憩いの場になったらいいな。

敷地内には190戸以上がある ビッグコミュニティなので、 習い事の需要も少なくないはず。 お部屋の力も借りて、魅力的な 教室ができちゃうかもしれません。

自分一人で創作活動に打ち込むもよし、 人を巻き込んで幅を広げていくもよし。 手仕事の跡が残るこのお部屋で、 モノづくりを お仕事にしてみてはいかがでしょうか。

文・佐藤シュン 浜松で設計事務所をやりながら、黒猫と暮らしています。